学問の発展は常に宗教と共に
さて、学問は自然との関わり合いによって生み出されたというのはすでに起源として説明しましたが、はたしてそれらはどういった発展を遂げ、現代の学問へと連なってきたのでしょうか?学問の発展の裏には、常に宗教の姿がありました。紀元ゼロ年にキリスト教が生み出されて以来、ヨーロッパの歴史は即ちキリスト教の歴史でもあります。世界はキリストの父親であるヤハウェ神によって創世されたものであり、人間も、自然も、動物たちも、全ては神の意のままに創りだされたものであるとされてきました。しかしながら、様々な学問が生み出され、研究が為されるに連れて、そこには疑問が生じます。「世界を生み出した神など、いなかったのではないか?」研究が進めば進むほど、そのような思考が生まれてきます。この時代、多くのヨーロッパの国々はキリスト教を国教としており、キリスト教の思想をベースとして国を統治していたために、これらの思想が蔓延るのは非常に問題でした。そのため、キリスト教の言う「神」の存在を否定し、その存在を脅かす学者たちを「異端」とし、不条理な理由によって処断していく暗黒の時代が訪れます。世界的に有名な「魔女狩り」も、その一種でありました。魔女と呼ばれた女たちの多くは、薬草学に通じ、人々を癒す術を持っていたといいます。その力を個人が持っていることは、神のみが絶対であるキリスト教に於いては不都合であったため、彼女たちを魔女と断じて処断したのです。その時、同時に黒死病と呼ばれる「ペスト」の大流行も重なり、医学に通じる彼女たちがペストの原因であるとして処断することで、教会の権威を上昇させるためのスケープゴートとして利用したのだと考えられています。また、かの有名なガリレオ・ガリレイも異端者とされました。処刑こそされなかったものの、彼の唱えた「地動説」は、天動説をよしとするキリスト教にとっては都合が悪かったために、結局その浸透には非常に多くの時を要することになるのです。これらの宗教による弾圧は、学問の発展にとって大きな障害となりながらも、その反面でバネともなりました。こういったキリスト教の活動を良しとしない学者達は、それまで以上に研究をすすめ、神の存在の否定を立証するために動いて行きます。そうした努力の元で、ついにキリスト教の呪縛を抜けだした学問は、現在のものへと急激に発展しました。
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